仕事辞めたい。転職したい
私は〇田電機に携帯販売員として勤務している間に1000回はそう思った。
販売台数未達で店長から詰められる日々。
このまま家電量販店の一角で自分は朽ち果てていくのか。歳をとってこんな仕事をずっと続けられるはずもない。
20代後半になってそんなことをしきりに考えるようになった。
仕事辞めたい。はあ。
本屋に行って転職コーナーに行って転職本を手に取ってみる。
確かに世の中には転職本がたくさんある。しかしそのどれもが優秀な人向けの本である。マッキンゼーやらリクルートやら商社出身のいわゆる”勝ち組”リーマンが書いた本ばかりだったのだ。
1人として〇田電機の様な企業から勝ち組企業に転職した事例はない。勝ち組の自慢列伝の様な転職本など底辺の私には参考になりはしない。
転職サイトに登録したものの箸にも棒にもかからない。
熱く口説いて来るのはブラック企業と名高い某飲食店のみ。うぜえ。
圧倒的な絶望感が私を襲う。うん畜生である。俺には転職すらも許されないのかと。
ただ、私はあることをきっかけにこんな絶望的な状況からIT系のホワイト企業に転職できた。〇田電機のように詰められることもなく今では日々充実して楽しく働いている。
今回は仕事を辞めたいときに考えるべきこと、すべきことは何か、赤裸々に語りたいと思う。
仕事の辞め時かどうか見極める
どんな仕事にも辛いことはある。すべてが楽しい仕事などこの世には存在しない。どんな仕事にも何かしら辛いことはある。
これが大前提である。
ただし、仕事が辞め時かどうか見極める1つの基準があると私が考える。
それは「この辛さを耐えた先にそれに値する何らかの成果や楽しみ」があるのかどうかだ。
もしあるのであれば仕事は辞めない方が良い、なぜならその辛さの先に昇給したり仕事で充実感を感じられるなどの果実があるからだ。
しかし、辛さを耐えても何も得られるものはないと予感できるのなら辞めて良い。
私の場合、明らかに〇田電機は辞め時であった。このまま〇田電機にいたところで何のスキルも身に着かない。いくらでも代わりはいる。
接客スキルを磨いたところでその先に明るいキャリアを築ける予感はみじんもしない。ノルマに追われてストレスに満ち満ちた日々を送ることは容易に想像できた。
このままだと潰れる。そう予感していた。
実績を作る
ただし、転職サイトに登録してもオファーが来るのはブラック企業と名高い某飲食店のみだった。
一向にまともな転職先も見つけられない絶望の淵にいた頃、私は起死回生をかけておな禁に取り組んだ。

エネルギーがあり余るようになったので副業としてブログ執筆に取り組み始めた。転職できないのであればせめて副業で一儲けしてやろうと考えたのだ。
仕事から帰宅後、私は毎日のように記事を書いた。〇田電機でスマホ販売して得た「いかにスマホを安く持つか、インターネットを安くするのか」をテーマに書きまくった。
以下はブログのPV数の変遷である。
<ブログPV数>
1か月目 100PV
2か月目 400PV
3か月目 1000PV
4か月目 8000PV
5か月目 2万PV
6か月目 4万PV
7か月目 6万5000PV
8か月目 6万8000PV
9か月目 7万PV
10か月目 7万1000PV
11か月目 8万2000PV
12か月目 10万PV
ブログを1年も書き続けると300記事がストックされ月10万PVを超えるようになった。さらに毎月数十万円の収益が上がるようになった。以下証拠として売上画面を載せておく(※ただしこれはブログ売上の一部)

転職エージェントで自分の市場価値を確認するべき
もしかするとブログの運用実績で転職できるかもしれんぞ。と私は考え始めた。
このタイミングで転職エージェントでキャリアカウンセリングを受けることにした。自分は転職できるのか確認したかったのだ。
私は評判の良かったリクルートエージェントを使った。早速、担当エージェントに面談をしてもらった。どう見ても〇田電機での経験にはあまり市場価値はないようだった。ただブログの話をしたところ「それ絶対使えます!」と目の色を変えてWebマーケ関連の求人をどさっと見せてくれた。
転職エージェントを使って担当エージェントから話を聞いてみて初めて「ああ俺でも意外と転職できるんだな」と自分の市場価値を確認することができたわけだ。自分1人で悶々と仕事辞めたいと考えたところであまり意味はなかったのだ。
そして私は報酬がそこそこよく、副業OKで残業もあまりないWebマーケティング企業やWebマーケティング職のある条件で20社に応募した。
企業の面接官にブログを見せて実際に制作したコンテンツを見せたところ想像以上に反応が良かった。結果的に3社から内定をもらうことができた。
まずは再現性の高いスキルを身に着けるべき
この経験から絶望の淵から抜け出すにはまずは実績、再現性の高いスキルを身に着けることが重要だということを身に染みて感じた次第。
〇田電機の携帯販売で習得した接客スキルというのは他の業界に応用が利きづらく再現性が低い。ゆえにどの企業も欲しがらない。
一方でWebマーケティングとコンテンツ制作のスキルは再現性が高い。現在、たくさんの企業がオウンドメディア(自社ブログ)を展開したり自社のコンテンツ制作を検討しておりそれを牽引できるスキルを持った人材が欲しいのだ。それにうってつけなのがブログで自力ですでに成果を出している人材なわけだ。
この体験から言えることだが仕事を辞める前にまずすべきは再現性の高いスキルを身に着けることだ。今なら身に着けるべきスキルとしてはプログラミングなども非常にオススメだ。
私の友人には不動産業界の超絶ブラック企業に勤務していた友人がいる。ただ彼は夜にプログラミングスクールのプログラマカレッジに通って学習してプログラミングスキルを習得してITエンジニアになった。
給料は上がったしITエンジニア不足もあって非常に待遇が良いそうだ。残業もないし不遇な扱いも受けない。やはり再現性の高いスキルを持っているのは強いのだ。
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